水・電解質異常 ②
2022/07/11
食事や水分摂取の過不足、下痢や発熱による大量の発汗、腎臓での尿の生成を調整するホルモンの分泌の異常などが原因として挙げられる。
水分摂取が出来ず脱水症状になると、口の渇き、血圧低下、ふらつきなどの症状がおこる。
逆に水分の摂り過ぎでは身体のむくみ、体重増加、息苦しさ血圧上昇などの症状が見られる。
腎臓の働きが正常で、腎臓での水・電解質代謝を調整するホルモンの量や作用も正常な場合は、腎臓で調整可能な範囲を逸脱した飲水量や食事量の過不足が考えられる。
これらの異常が重症であったり長期間に渡り持続すると心臓・腎臓・脳などの臓器に不可逆的な障害を起こし、生命に危険を及ぼす事もある。治療も、下記のように原因疾患により様々。
血液の電解質代謝異常では、異常が起こる電解質の種類によって様々な症状がみられる。
脱水 血管内外の水分が不足した状態、細胞内外の水分が不足した状態血管内外の水分が不足した状態 ➡ 脱力、倦怠感、低血圧、頻脈、意識障害(重症では死亡例あり)
高ナトリウム血症 血液中の塩分濃度が過剰となった状態。水分だけが不足する事で起こりやすい ➡ 意識障害、口の渇き
低ナトリウム血症=水中毒 血液中の「塩分」濃度が低下した状態。水分過剰でも、塩分不足でも、その他の原因でも起こりうる頻度の高い電解質異常。
暑い時期に脱水にならないために水だけを飲んでいると、塩分やミネラル不足で水中毒になりやすい❗
➡ 意識障害、手足のつりや脱力
高カリウム血症 血液中のカリウムが過剰な状態。細胞内外でも過剰。重症例では身体に酸が過剰に溜まり、危険な不整脈(時に心停止)を起こすために緊急を要する。 ➡ 意識障害、脈が遅くなる、手足のつりや脱力、血圧低下
低カリウム血症 重症例で多尿、筋力低下、不整脈、心筋障害、腎障害 ➡ 手足のつりや脱力
高カルシウム血症 血液中のカルシウム値が高く、多尿。多く脱水を伴う。➡ 意識障害、口の渇き、食思不振、悪心、嘔吐
低カルシウム血症 重症例で手足の痺れ ➡ 手足のつりや脱力
高リン血症 カルシウム代謝の一環として起こる。高カルシウム血症に伴うもの、低カルシウム血症に伴うものがある。 ➡ 排泄障害
低リン血症 細胞(筋肉・神経など)が活動する為に必要なエネルギーの基となるのがリン。リンの欠乏は重度であれば昏睡やけいれんなどが起こる。 ➡ 重症例では意識障害、不整脈、心不全、呼吸筋低下
高マグネシウム血症 ➡ 血圧低下
低マグネシウム血症 ➡ 手足のつりや脱力、食思不振、悪心、嘔吐
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